概要
Dirt Rally 2.0において、最も難易度が高いと言われる実績「Flatout」を箱コンで取得した。
(一応全実績もその後達成)

Flatout取得に至るまでにやったこと、これから挑戦する人たちへのアドバイスを書いてみる。
動機
Bat to the Heavensの全実績を達成したことで高難易度ゲームの醍醐味を知り、持っているゲームでChallenge Enthusiasts対象のゲームをとりあえずやってみようと思ったのがきっかけ。
ハンコンも持ってはいるのだがあえて箱コンでトライした。大雑把な入力で車がどう動くのかを学ぶのと、リトライ性を高めるためである。
なお挑戦開始時点ではデイリーだのキャリアだのをやってトータルで150時間ほどプレイしていたが、グラベルならではの走らせ方はさっぱりわかっていなかった。
取得環境
- 所要時間 約200時間
- 箱コン
- PCスペック
- Ryzen 3700x
- メモリ 32GB
- RTX2060 6GB
- 途中からRTX5060ti 16GBに変更
- 描画はシーズン2までは1360x768 60fpsがメイン、途中からフルHD60fpsに移行
基本原則
-
スロットルオフブレーキング、スタビリティコントロールはオフを推奨
荷重移動制御を妨害するため
-
無理にアクセルを踏みぬくことよりも、ライン取りが重要
ラインが整えば自然とアクセルを踏む時間も量も増える
-
複合コーナー進入時は普段よりも速度を下げる
(ペースノートの数字よりも1段ギアを下げるぐらいの気持ち)
-
「keep 〇〇」 は聞き逃すとタイムロスやリトライにつながるので要注意
シーズンごとの攻略ポイント
プレイ動画はこちら
シーズン1
- FFでは基本通り、スローインファストアウトとライン取りを守ればなんとかなる
- シエラに乗る前に、アルピーヌA110をタイムトライアルなどで走り込む
- なおグループBのマンタを最初に乗るのは個人的におすすめしない。RWDでありながらかなり安定しており、RWDならではの挙動や乗り方を学ぶのには不適格だと思われるため。EA WRCのハイグリップ環境に近く、違和感を感じるレベル。
RWD乗り方指南
- 最初はコース全体を徐行レベルの速度で完走し、徐々にスピードを上げ、ステアの切り加減やアクセルを踏んではいけない状況を把握していく
- アクセル全開にできるのはフラットな直線か、コーナー脱出時にトラクションを出したい時だけ
- コーナーのクリップ通過以降では多少アクセルを入れておくといい。完全オフだとステアが効くようになり内側に巻き込む動きになる
- リスキーなコーナー手前の減速では左足ブレーキで極端な前荷重を防ぎ、じっくり減速するようにすると事故率を下げられる
- アクセルでインに曲げるという挙動は手数の一つにすぎない。基本的にリスキーなのでRWD初心者は欲を出さず、常にグリップ走行をするくらいでいい(それでもVHはクリア可能)
シーズン2
タイム表
簡単なステージは割愛
| ステージ | タイム |
|---|---|
| 2-2 | 07:19.049 |
| 2-3-1 | 06:16.151 |
| 2-3-2 | 02:28.927 |
| 2-4 | 06:57.499 |
| 2-5-1 | 05:19.925 |
| 2-5-2 | 03:28.724 |
| 2-5-3 | 03:36.862 |
| 2-6-1 | 09:08.715 |
| 2-6-2 | 08:13.783 |
| 2-6-3 | 05:15.371 |
| 2-7 | 06:43.233 |
| 2-8 | 02:42.021 |
| 2-10 | 06:36.407 |
| 2-11 | 08:14.171 |
-
レガシィステージは後回しにすることを強く推奨する。シーズン4まで終わらせてから一番最後にやってもいいくらい
-
重い、デカイ、低中域細いという欠点を持ち、ウェールズとスコットランドというゲーム中屈指の難コースとスノーステージ、かつタイムリミットもシビアなので、VHシナリオ最難関といっていい

こんな風に吹き飛んだり、木や岩に軽くぶつかってからの大クラッシュのコンボなんてのは日常茶飯事
-
-
95年インプレッサはパワー感は低いがハンドリングに癖がなく、4wd車の中では乗りやすい部類。デフォルトセッティングだとアンダーがやや強めなので、ブレーキングで車の向きを変えるイメージで侵入するといい。
-
アンダー対策としてffで走り込むことも有効。 ミニクーパーでアルゼンチンやギリシャのヘアピンをオーバースピード気味で突っ込み、サイドブレーキできれいにクリップを取って曲がれるようにすることを繰り返していた。
- 参考までに、自分はキャリアラリーH1でeliteクラスを優勝することで特訓していた
- サイドターンが自在にできるようなると、アルゼンチンが相対的に楽なステージであることに気づくだろう。平均速度が低く、コントロールの難易度が低いためだ。
-
4wdの乗り方がいまいち掴めない場合、ちょっと変則的だがEA WRCのRally2車両とかで走り込んでみるのもいい。
- EA WRCでは、全体的にタイヤのグリップが強くトラクションが掛かりまくるため、4wdというものがアクセルを踏んだとき離したときに、どういう動きをするのかがわかりやすい。
- 荷重移動を深く考えなくても、それとなく走るだけでキャリアモードをクリアできてしまうので、煮詰まった時の気分転換にもちょうどいい
シーズン3
タイム表
簡単なステージは割愛
| ステージ | タイム |
|---|---|
| 3-1-1 | 07:38.549 |
| 3-1-2 | 07:33.748 |
| 3-2 | 07:09.649 |
| 3-3-1 | 04:29.642 |
| 3-3-2 | 03:26.184 |
| 3-3-3 | 03:44.093 |
| 3-3-4 | 09:17.854 |
| 3-4 | 06:59.448 |
| 3-5-1 | 03:39.996 |
| 3-5-2 | 03:28.777 |
| 3-5-3 | 05:15.331 |
| 3-5-4 | 02:20.556 |
| 3-6-1 | 06:38.897 |
| 3-6-2 | 03:11.637 |
| 3-6-3 | 03:08.205 |
| 3-6-4 | 03:25.572 |
| 3-6-5 | 06:59.333 |
| 3-8-1 | 02:57.463 |
| 3-8-2 | 03:18.771 |
| 3-8-3 | 06:38.022 |
| 3-8-4 | 03:32.567 |
| 3-9 | 03:23.858 |
| 3-10-1 | 07:31.869 |
| 3-10-2 | 06:54.639 |
| 3-10-3 | 03:09.648 |
| 3-10-4 | 03:40.918 |
| 3-10-5 | 06:58.496 |
| 3-11-1 | 03:23.910 |
| 3-11-2 | 02:33.622 |
| 3-11-3 | 02:32.517 |
| 3-11-4 | 03:24.400 |
| 3-12-1 | 06:30.851 |
| 3-12-2 | 04:03.460 |
| 3-12-3 | 06:24.484 |
| 3-12-4 | 03:00.193 |
| 3-12-5 | 03:36.545 |
-
ステージ数が多くなるため、セッティングで乗りやすくすると難易度が緩和される
- セッティングについてはchatgptに聞きまくった。デフでアクセルオンオフ、ブレーキ時の挙動を決められ、足で車の素性としてアンダー、オーバーの特性を決められる、というのがグラベルを走る上で重要ではなかろうか
- chatgptに聞くにしても自分の理想とする走りのスタイルが何なのかを今一度考えることをおすすめする。どんな状況でも安定して平均的な速度を維持するか、ここ一発のスプリント特化なのかなど
-
S4インプレッサは少々クセがある。グリップ感は強いが、フロントだけが逃げていくアンダーではなく、ライン全体がゆるやかなアールを描くようなアンダーが出る。
- 対策はコーナー中にブレーキをガッツリ踏んで向きを一気に変えたり、足を硬くして応答性を上げコーナリングフォースを稼ぐ、といったところ
-
モンテカルロ(3-11)ではソフトタイヤを使うとタイムを出しやすい。ターマック部分の方が比率としては多く、ソフトタイヤのパフォーマンスが長く発揮される。アイスバーン地帯はハイギアと壁走りで無理やり突破するという戦法。

軽い壁走りやケツ当ては誰しもがやるよね・・・?
シーズン4
タイム表
簡単なステージは割愛
| ステージ | タイム |
|---|---|
| 4-1 | 09:06.808 |
| 4-2-1 | 06:32.698 |
| 4-2-2 | 06:40.490 |
| 4-2-3 | 03:21.341 |
| 4-3 | 03:45.610 |
| 4-4-1 | 03:32.245 |
| 4-4-2 | 06:25.001 |
| 4-4-3 | 06:38.111 |
| 4-5 | 02:27.281 |
| 4-6-1 | 03:29.841 |
| 4-6-2 | 03:31.458 |
| 4-6-3 | 06:47.333 |
| 4-7 | 03:32.662 |
| 4-8 | 07:15.377 |
| 4-9-1 | 03:14.307 |
| 4-9-2 | 06:32.612 |
| 4-9-3 | 03:16.275 |
| 4-9-4 | 03:18.188 |
| 4-9-5 | 03:15.122 |
| 4-10 | 07:18.747 |
| 4-11 | 06:53.250 |
-
登場車種の所感としては、フォーカスがアンダー強め、シュコダは割とニュートラル、メトロは高回転を維持しないと遅いといった特徴はあれどさしたる問題ではない。むしろステージ設定のほうが厄介。
-
4-2が雨の夜のウェールズ3ステージ(20km超え)、そしてセッティングができないというふざけた所業なので、フォーカスを最後にするといいかもしれない。

まともにやりあうと苦難必至なので、4-2-1などの最初のチェックポイント直後で減速し、インカットしたりしてました -
4-4のギリシャも注意。タイムがシビアかつ、途中のダウンヒルを含んだセクションはどうあがいても車が暴れるので、いかに姿勢を安定させられるかどうかに懸かっている。

ここのkeep leftからのイン側の岩に何回やられたかわからない。画像上でも4速まで落として警戒している。
このあとのleft tightもクラッシュ多発地帯
感想
取り組み始めは、シーズン1のVHを試してみて意外となんとかなりそうと思ったが、RWDで苦しめられ、レガシィの罠にまんまとハマり、EA WRCに逃げてグラベルや4wdの感覚を掴み、セッティングやドライビングのノウハウをchatgptで補完して、徐々に上達していった。
最初の方こそプレイ動画を参考にしていたのだが、レガシィあたりの動画からコーナーのはるか手前でサイドブレーキを使うようなリスクが高すぎる走り方をするようになり、参考にならなくなった。
そこから自分で考えた走り方の仮説をchatgptに聞いて、自分の理想のスタイルや考え方が固まってくると、参考動画を見なくなった。それどころか初見のコースを走ったとき、一つ一つのコーナーでどれくらいロスしたのか、理想的なラインが初見でわかるようになっていた。
ドライビングにしろセッティングにしろ、レースシムは妥協が肝要と悟るようになった。
リスクを取ってでもタイムを縮めるべきなのか、安定を突き詰めて完走率を高めるか。両立できれば理想的だが、現実はそんなことはない。
セッティングでは数値上オーバーとアンダーの塩梅を取れるが、アップヒル、ダウンヒルで挙動は変わるし、タイヤの劣化、コースの劣化、ミスった時のアライメントの狂いなど、セッティングした状況からいくらでも変わっていく。
上達していくと1、2回大きいクラッシュをした程度では、新品の時とあまり走り方を変えずに操作できるようにある。細かい劣化が気にならなくなるし、路面状況が天候で変わってもどんな感じに調整すればいいかが走らなくてもわかるようになる。
ラリーゲームの醍醐味の一つは、こういった状況の変化に対してどれだけアドリブでアジャストできるかどうかな気がする。
VHをやり通して、状況変化の対応力が強く鍛えられ、デイリーでもFF、4WDでは調子がいいとトップ50~100(steamランキングのみ)くらいに入れるようになった。AIチャレンジも大抵1位、2位を取れるようになった。
対応力は完走率を高めるのに貢献しているが、タイムを縮めるためには案外レースゲーの基本であるライン取り、スローインがグラベルでも有効というのがわかった。他にはアクセルでトラクションを出して姿勢を安定させたり、左足ブレーキで安全に減速したり舵を効かせたりといったテクニックはあれど、それらも基本があってこそ活きるものであると実感した。
ただ一つ、グラベルに親しんだ代償として、ターマックに苦手意識を持つようになってしまった。極繊細なステアリングさばきやアクセルワークは、ダートラでは多分つかわないので、大入力を与える走り方が癖になってしまった。
まあそれでもセッティングや荷重移動の何たるかはそれなりにわかるようになったので、鍛えられた対応力を使えば普通のレースシムも遊べるだろうと思いこむことにする。