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電気式半自動湯沸かし器制作と失敗
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目次
1
はじめに
2
いきさつ
3
設計
材料
シャワーポンプ
仕組みについて
4
実装
箱の加工
延長コード加工
配線
組付け
5
完成
6
テスト
7
初稼働
8
まとめ
さらなる修正

はじめに#

これは2023年夏~秋頃に制作した装置についての紹介になります。

いきさつ#

住んでいたマンションが幹線道路の近くで騒音がひどく、財政的に余裕が出てきたため、引っ越しを決意。
引越し先では家賃を抑え、設備も自分に合ったものに変更したが、プロパンガスの料金が高くなることに気づかなかった。

これでは家賃を下げた意味がなくなってしまう。そう考え行き着いた先は、電気でお湯を沸かしてしまうという方法だった。コンロがIHになっていることもあって、擬似的にオール電化にできるという事情もあって、トライしてみることにした。

電気でお湯を沸かす製品というのは既にある。しかし日本製のメジャーなものはやはり高く、なおかつ品薄で手に入りにくい状況であった。水の中に沈める製品である以上、寿命問題は避けられず、手軽に手に入るような製品であることが求められた。

ならば自前で安く作ればいいと思い、引越し前に制作、実証実験を行うことにした。

設計#

材料#

  • 投げ込みヒーター

    • 安い中華製品。壊れても2000円前後で替えがきく
  • サイリスタ

    • 交流電流をツマミで調節できるモジュール。電力調整に使うつもりだった・・・
  • SSRリレー

    • 20AのAC用を購入。制御側はDC
  • サーモスタットモジュール、サーミスタ

    • 某倹約なDIYの人が紹介していたもの。サーミスタをお湯の中に入れて、温度を検知、指定の温度になったらリレーをオフにする

    • サーミスタはコードの長いものを別途用意

  • 12vのAC電源アダプター

    • 適当に余っていたノートPC用の電源を流用。サーモスタットモジュールの電源に使う
  • 5mmジャックDCコネクタ

    • サーモスタットモジュールと電源アダプターを繋ぐために購入
  • ワンタッチコネクター

    • 延長コードの結線に使用
  • 圧着端子

  • 100均のケース

シャワーポンプ#

バッテリーはラックに配置
バッテリーはラックに配置

工進のポータブル水中ポンプに、ホースと経変更のためと継ぎ手とシャワーホースをつないで、浴槽に固定して、沸かしたお湯をシャワーとして使用できるようにする

仕組みについて#

サーモスタットモジュールで水温を計測し、その温度によってヒーターをSSRリレーによって駆動、停止を制御する、といったものになる。

stateDiagram
    [*] --> 通電

    通電 --> 計測: サーモスタットモジュール通電
    計測 --> ヒーター稼働: 43度以下でリレー駆動
    計測 --> ヒーター停止: 43度以上でリレー切断
    
    ヒーター稼働 --> 計測: 継続計測
    ヒーター停止 --> 計測: 継続計測

実装#

箱の加工#

100均のミニコンテナに部品を当て込み穴あけの場所を確認

まずドリルで大まかに穴を開け、はんだごてで穴を拡張

延長コード加工#

延長コードをぶった切り、線の被覆を剥く
片側をSSRリレーにつなぐため、圧着端子をつけ、もう片方はただつながっていればいいのでワンタッチコネクターで接続した

配線#

サーモスタットモジュールの出力がとSSRリレーの制御側につながっている

サーモスタットモジュール側のリレーは、SSRの制御側への出力なので、モジュールの電源をそのまま使うよう配線している。

組付け#

後は基盤系はネジで固定、dcプラグはホットボンドで固定した

完成#

テスト#

テスターを使ってコンセントの端子同士がショートしていないか、リレーとの導通ができているかなどを確認
軽く全体テストとして電動ドリルをつないでサイリスタで速度制御もしたところ問題なく動いた。

初稼働#

実際にヒーターを接続し浴槽へ投げ込んで稼働開始。とりあえず最大出力で稼働させる。
通電ランプは光っており、水温も16度から上昇。

5分ほど経過すると、何やら異臭が・・・

しかし焦げ付くような匂いとも違うようだし、ヒーター等も見たところは問題なし。ケースに触った感じ熱くなってるな~とは思ったが最大出力だとこんなものかなと判断。窓も開けていたので異臭も外の匂いと思いそのまま様子を見ることに

しばらくそのまま稼働させ続け水温30度に到達する頃に異常事態発生。
ヒーターの音が止まり、通電ランプが消えていた。

流石にやばいと判断し速攻で電源オフ

そしてケースを見てみると・・・

サイリスタ内のフィルムコンデンサが膨らんで、中身が隣の部品と接触している!

底面焦げてる!
底面焦げてる!

完全にやらかした。とりあえずその日は従来の方法でお湯を沸かして装置は撤去した。

その後サイリスタモジュールを取っ払い、一旦常に最大電力で沸かす仕様に修正。

また、SSRリレー部分がかなり発熱するので、ヒートシンクを追加した。

まとめ#

今回の失敗の原因は最大電力の見誤りにある。

壊れたサイリスタモジュールの定格電力は 220v 2000w
100v 電源では単純に 1000w以下 しか流せないことになるので、フルMAX1500w も使うヒーターでは明らかに定格オーバーしていたということになる。

幸い大きな事故にならなかったとはいえ、定格電圧、電流はきちんと確認しましょう。300円の代償による教訓です。

この自作湯沸かし器の性能としては、1回のシャワー分(約20L)を沸かすのにかかる時間が、 冬は1時間弱、夏は30分位となった。

さらなる修正#

上記の通り沸くまでに少し時間がかかるのと、沸いた時の通知機能がなかったため、2024年現在は出力の制御をマイコンで行う方式に修正し、Alexaと連携するようにもなっている。これについてはまた別記事として書こうと思う。


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