タカギとの比較表
先に比較表を出しておく。
| Black+Decker PLR3602 | タカギ DDR-140CL | |
|---|---|---|
| 値段、指標 | ||
| 値段 | 4000円 | 1800円 |
| コスパ | 高い | 値段相応 |
| 品質 | 高め | 安っぽい |
| トータルの作業性 | そこそこ良い 変形できる分狭い場所での作業が可能 ドリル作業は気を遣う | 普通 単純なネジ作業だけなら問題なし |
| 機能 | ||
| 照明 | あり(LED4個) | なし |
| クラッチ | あり(6段階+ドリル) | なし |
| ビット付け替え | マグネット | マグネット |
| 電源 | 充電式 | 単3乾電池 4本 |
| 変形機構 | あり | なし |
| 性能 | ||
| 静音性 | 良い | 普通 |
| トルク | 普通 | 弱い |
| 付属ビット | ゴミ | 普通 |
| ドリル性能 | 可 | 悪 |
| 軸の精度 | 可 | 可 |
経緯
2年ほどタカギのミニドライバーを使っているうちに内部の遊星ギアのが破損し、それを3dプリンターで補修して使い続けていた。しかしこのところギヤの噛み合いが悪くなり回転が止まってしまうことが多々起こるようになっていた。
適当に作ったギアだったことから、音がやかましい上トルクが抜けやすくストレスフルだったので、別のドライバーに買い替えようと思い立った。
要求事項
- 照明付き
- 変形
- マキタのミニドライバーがそんな機構を持っていたので、試してみたい
- コスパ
- マキタは高すぎて気軽に使えないというか、自分のユースケース的にプロに必要なクオリティは求めてない
購入
色々調べた結果、Black+Deckerのミニドライバーを購入した。

WARNINGパッケージがとんでもなく開けにくい。開け口らしきミシン線はあるが、間隔が広すぎるのとプラスチックが硬すぎて無意味だった。
ハサミで力任せに外側を少しずつ切り取って、内側に切れ込みを入れ割広げるようにして開封した。そのせいで怪我をしてしまった。
ニッパーを使ったほうがいいかもしれない。
機能
変形機能


- 普通の電ドラと同じような形と、まっすぐな形の2種にできる。
- 後者は狭所で使うモードだろうか
LED照明

- LEDが正面に4個ついている。かなり明るい
- だが、稼働スイッチを押している間だけ点灯するという仕様のため使い勝手は悪い。常時点灯モードがあると思って買っただけに残念。
- ネジの頭を確認する際に照明がほしいのに、スイッチを押さないと確認できない。
- 回転させないモードにすればライトだけ点灯できるが、いちいち切り替えなければならないのは使いにくい
- ちょっとずつ締めようとする際にLEDがピカピカ点滅することになり、見づらい
マグネット式のビット着脱機構

これはタカギのドライバーとほぼ同じ
クラッチ機能


- 本機の目玉。6段階+ドリルを選択できる
- ミニドライバーかつこの価格帯でクラッチ機能を持つのはこの製品しか見つけられなかった
- 後述するが、ドリルに関しては少々難あり。マグネットでビットが着脱できるというところで察せられるかも
質感
タカギよりも高い分、質感はかなりいい。
全体的に握った感じが太めなのは、海外メーカーだからだろうか。
その分頑強さはありそうな印象。
電源について
本体は3.6vと書いているのだが、acアダプターは9vとなっている。


なんでそれぞれ電圧表記が違うのかよくわからん(モーターが3.6v駆動でバッテリーが9v?)

試しにPDのトリガーケーブルを使ってみたところ、充電できた。
当然だが自己責任でやるように。
付属のビットについて

磁気がない。作業性的に使い物にならない。
別のビットを用意することをおすすめする。
使用感
静音性、軸の精度
音はゴツい見た目の割に案外おとなしめ。
軸のブレは多少あるが、値段を考えれば許容範囲。
ネジ締め
普通。
クラッチがあるので締め加減の調整ができる。
締め切った時に腕を持っていかれなくなるので、想定通りの機能である。
トルク自体もタカギよりかなりありそうな印象。
ドリル性能
カラーボックスにモニターアームをグロメットで取り付ける際の穴あけに使用。
クラッチをドリルモードに合わせ、カラーボックスの中間が空洞な板に対して10mmのドリルビットをつけて、普通に使えた。



以前作った出窓用の棚の上側の板に丁番を付ける際にも使ってみた。
TIP出窓用の棚の作成については以下を参照
ポリカ板の枠用の部材に丁番を取り付ける。多少硬いプラスチックだったが問題なく穴あけ、ネジ締めができた。

そして棚の骨である1x1材に下穴を開け、木ネジを打ち込む。
作業場所がベッドの上、かつ屈みっぱなしで照明が届きにくいというやりづらい条件の中であった。ここで変形機構を使い、真っ直ぐにして使用。こちらもなんとか作業できた。

こういった狭所な作業環境ではこのモードは役に立つようだが、ドリルを使う場合は注意が必要。
ドリルを突き刺すようにして使うため、抵抗が大きいと反動で手が持っていかれる。
加えてまっすぐにしづらいこと、速度調整ができないなど、横着するほど危険度が上がってしまう。
真っ直ぐにした状態かつドリルを扱う場合、対象を押さえつけてなるべく真下に使うのがいいだろう。
注意点
ドリルで穴を開けたあとに逆回転させて抜こうとすると、高確率でビットが本体から外れる
かなりゆっくり引き抜くようにすると外れないが、面倒なことには変わらない。
またフェールセーフなのか、ドリル状態で抵抗が大きく回転が止まった後、ボタンを押しても回転しなくなるが逆回転にいれると動くようになる。
タカギのようにギアが欠ける事態を防げるかもしれない。
総評
サブとしてはあり。メインを張るには基本機能が不十分。
特に木工ではドリルでの下穴あけを普通の電ドラで、サブでネジ締め用の小さいドライバーがあると、ビット交換の手間を減らせるという利点がある。ネジ締めだけならマグネット着脱式でも支障はない。


クラッチ機能はネジ締めで重宝する。主に手を持ってかれないために。
耐久性にも寄与するだろう。
結論としては、長く使うつもりなら3000円以上はお金を出して良いドライバーを買ったほうがいい。あからさまに質が異なる。
タカギはとにかく値段が安く最低限の機能はしてくれる。耐久性には難アリなので、その場しのぎ的なヒエラルキーに位置する製品と言える。(それはそれで悪い話ではない)
余談
LEDの使いにくさを解消するために、分解して配線をいじってスイッチを付けて、ledだけ点灯制御できるようにしようかと検討中。
それとリョービ(現:京セラ)の電ドラを使っているのだが、かなり年月が経ちブラシが擦り切れスパークしまくっている。
こいつも近い内に買い替えたい。